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絶滅危惧種”オオルリシジミ”の保護活動

2003年、北御牧のオオルリシジミを守る会に入会し、敷地内にクララ110本を移植し保護活動を開始
シチズンファインデバイスの北御牧事業所では、長野県と九州の阿蘇にしか生息していないシジミチョウ科オオルリシジミ(絶滅危惧Ⅰ類)の保護活動を積極的に推進しています。 オオルリシジミは東御市の天然記念物にもなっており、北御牧事業所では、敷地内に生息環境を提供させていただいているほか、東御市「オオルリシジミを守る会」の皆さんとともに、 絶滅の危機に瀕したオオルリシジミの保護活動を行っています。

親子観察会


親子観察会が開催され、県内外より多数の参加者の皆さんと共にオオルリシジミの姿を観察することができました。

保護活動

活動内容 説明
野焼き
野焼きをすることでオオルリシジミの天敵であるメイガ及び蜂の駆除を行います。また、雑草を焼き払うことでクララの育成を助けます。(3月~4月)
クララ植栽
オオルリシジミの幼虫のエサとなるクララを植栽し、オオルリシジミにとって良い環境を作ります。(3月~4月)
メイガ駆除
オオルリシジミの幼虫の唯一のエサであるクララを主食とするメイガを駆除します。(4月~晩秋)


みなさん、こんにちは。

私は大学でオオルリシジミやチャマダラセセリなどの、今にも絶滅しそうなチョウたちを守る研究を行っています。研究を始めたまだ学生の頃に、地域の住民で構成される「北御牧のオオルリシジミを守る会」のみなさんとお会いして、研究や保護活動、さらには社会人としての嗜みを教えていただきました。私にとっては、守る会の人たちは自分の研究活動を展開するにあたり、なくてはならない存在です。

オオルリシジミは1年に1度の5~6月という本当に短い間にしか、成虫を見ることができません。また、日本で本州亜種(Shijimiaeoides divinus barine)が生息しているのは長野県のみであることから、県をあげて保護に取り組んでいます。しかし、行政や大学だけでは実験室内でわずかな個体を飼育できたとしても、地域個体群レベルでチョウが住んでいる貴重な環境すべてを守ることは絶対にできません。 やはり、生息地に暮らしている住民一人一人の理解と、協力がなくてはオオルリシジミを守ることはできないのです。また、守る活動というのは地味なのにもかかわらず、大変な作業がいくつもあります。そんな時に、活動を見守り、支援してくださる企業の存在はとても大きなものです。さらにオオルリシジミを守るためには、春先の野焼きを行うことがとても重要であると研究結果から証明されています。 大規模な野焼きを行うためには、企業の土地をお借りすることが必要です。シチズンファインデバイスでは、オオルリシジミの生息地として、所有地を提供してくれるだけでなく、観察会に多くの社員さんに参加していただき、「オオルリシジミを見守る」という直接的な活動をしてくれています。最近では、子どもたちが楽しめるようなクイズを作ってくれていて、家族が参加できるような工夫もしてくださっています。

オオルリシジミは、守る会を中心に、企業、行政、研究機関が連携することではじめて守ることができるのです。長野県でオオルリシジミを守ることは、日本や世界の生物多様性を維持していることに繋がっています。私は、小さな命を大切に守り、後世に伝えられるよう、これからもみなさんと共に研究活動を続けていきたいと思います。

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